「こんにちは^^富山応援し隊みこりんです」
今回はずっと行きたいと思っていた念願の瑞泉寺を探検して来ました!!こちらのお寺は「木彫刻のまち」と言われている井波町にあり、寺の随所にある彫刻が本当に素晴らしく、めちゃくちゃ感動したので富山県に来たら絶対に観光して欲しいおすすめスポットです!瑞泉寺の魅力や見どころ、御朱印情報、駐車場の詳細などたっぷり紹介していきますのでぜひ読んでみてくださいね。




瑞龍寺の歴史

瑞龍寺を見回る前に、軽く歴史を頭に入れておくと、さらに楽しめると思いますので、ぜひ目を通して頂けたらと思います。

正式には「真宗大谷派井波別院瑞泉寺」といい、多くは、「井波別院」や「瑞泉寺」などと略して呼ばれています。

瑞泉寺は室町時代の前半、明徳元年(1390)に綽如上人(しゃくにょしょうにん)によって開創されたと伝わっており、戦国時代には越中の一向一揆の重要拠点となった寺院です。

戦国時代の元亀元年(1570)ころから大阪本願寺(大阪御坊)に拠る一向一揆衆は、急成長を遂げた戦国大名織田信長と石山合戦と呼ばれた激しい戦を繰り広げていました。
天正8年(1580)に本願寺は信長と和睦し大阪から退去しますが、本願寺はその直後に焼失。

織田氏の勢力は天正4年には越前へ、天正8年には加賀へと進出していきます。

そして、天正九年に織田氏旗本の佐々成政が富山に進出し、織田氏に対抗していた瑞泉寺は焼き払われてしまうのです。

江戸時代初期から復興が進められますが宝暦12年(1762)に瑞泉寺は再び焼失。
ここから江戸時代を通しての再建に取り組むこととなるのです。

再建のために京都本願寺のお抱え大工のひとりであった柴田新八郎をはじめとする多くの職人が派遣されました。

柴田は10年余り井波に住まい本堂の再建を進めましたが、京都に戻ってしまったため、地元大工が再建にあたることとなります。
(参考文献 真宗大谷派井波別院瑞泉寺誌)

見どころ

瑞泉寺の魅力はなんといっても建物に施された「彫刻」の数々です。
全国各地からその彫刻を見に多くの参拝者が訪れています。

とにかく素晴らしいものがあり過ぎて帰って来たら色々と見落としがあった…
なんて事にならないようにぜひポイントを押さえて回ってください。

見どころポイント1「獅子の子落とし」

山門の右手にある式大門を見逃さないようにして欲しい!!

式大門は門の扉上部に菊の紋章があり勅使参考の際の出入りに使用されため勅使門、菊の門とも呼ばれています。

本堂彫刻のために派遣された、京都本願寺御用彫刻師前川三四郎について当時の地元大工であった、番匠屋北村(田中)七左衛門らが彫刻の技法を本格的に習ったのが井波彫刻の始まりと言われており、式大門の門扉の両側にはその七左衛門の代表作である「獅子の子落とし」が
彫りこまれています。

左側

右側

我が子を千尋の谷に落として育てるという獅子の言い伝えをほったもの。

浮き彫りの技法が使われ、日本彫刻史上の傑作とされているという彫刻をぜひ実際の目で見て欲しい。

見どころポイント2「山門」

山門は総ケヤキ造りで、この辺りでは珍しい赤瓦による本瓦葺きとなっています。

山門に入ってまず、目に飛び込んでくるのが正面上部にある龍の彫り物。

この龍は、宝暦火災のあとに瑞泉寺の復興に携わった彫刻師前川三四郎に依頼したもので、完成したものが、船で瀬戸内海・日本海と通り、越前の三国から陸路で運ばれてきたと言われています。

まるで生きているかのような躍動感に感動せずにはいられません…。

山門が火事になりそうになったとき、この龍が水を吐いて火を消したという伝説があるそうですが、この龍を間近で見たら語り継がれるのも納得です。

そして、龍の左右には中国の八仙と呼ばれる8人の仙人の彫刻があります。

この彫刻は井波の彫刻師たちによって彫られたものだそうです。

山門にはこの他にも繊細で美しい彫刻が扉や柱間などあらゆるところにあり、まだ入り口の段階だというのに見どころが満載でなかなか先に進むことができません(汗)


この山門は昭和40年4月1日に県重要文化財に指定されています。

見どころポイント3「本堂」

山門を抜けると正面にどっしりと佇んでいる本堂

本堂内は撮影禁止ということで、外観を撮影。

とても古い木造の建築物からは、木の力強さと長い長い歴史を感じ、
全然飽きることなくずっと見ていられる気がしました。

本堂内は、畳の数が450畳ととても広く、薄暗くひんやりとした空気で身が引き締まります。

本堂内の唐挟間(欄間)の彫刻には白木の上から金箔が施されていて、とても豪華でした。
上半身が人間、下半身が鳥で極楽浄土に住むとされる「迦陵頻伽(かりょうびんが)」は圧巻の迫力で、座った位置からの見方を考慮されているため、まるで迫ってくるように見えるとのこと。

冬の間は入り口にある参拝受付所が閉まっているため、こちらでの受付になるようです。

お守りや御朱印なども拝受できますよ。

本堂の廊下はとても雰囲気が良く、なんだか昔にタイムスリップしたかのような気分。
とても緩やかな時間が流れ、その場に佇むだけでかなり癒されました。

見どころポイント4「太子堂」

本堂から抜けて、渡り廊下を通って太子堂に行くことが出きるのですが、こちらには聖徳太子2歳の像が安置されています。

毎年7月21日から29日までは寺宝の虫干しを兼ねた太子像の開扉と、聖徳太子の生涯を描いたという太子絵伝八幅の絵解きをする「太子伝会(たいしでんえ)」が行われますので、この時期に訪れるのもおすすめです。

手挟(たばさみ)彫刻

太子堂の柱の上には神社建築などで見かける手挟み(たばさみ)と言われるパーツがあり、
太子堂の最大の見どころと言っても良いかもしれないほど素晴らしい手挟(たばさみ)彫刻が見られます。

1本の木から中をくり抜いて作られた手挟(たばさみ)彫刻は、立体的に表現するために内側からも彫り出されています。

龍が彫られた手挟み彫刻

鳳凰の手挟み彫刻

社寺建築の伝統美を印象付ける部位である木鼻もまた素晴らしい!!

個人的にはこの木鼻の彫刻がお気に入りで、

力強い生命を感じ、ゾクゾクするような感動を覚えました。

屋根付近には龍もいましたよ!!

ちょっと高い所にあって見えにくいのですが、至るところに彫刻が施されています。

屋根を支える部分である蟇股(かえるまた)は繊細なつくりに驚かされつつも立体的で迫力がありこちらも圧巻です。

雉・獏・孔雀・馬・兎・龍・唐獅子と動物の彫刻がずらりと並んでいました。

 

ずっと見ていると今にも動き出すのではないか…

と思わされるくらい素晴らしくてため息がでます。

さすが井波彫刻の粋を集めた建物として有名なだけあって、太子堂ではかなりの時間を過ごしました。

見どころポイント5「宝物殿」

太子堂の奥にある六角形の建物が宝物殿です。

外観を見ると、ここにそんなお宝があるのだろうか…と思ってしまいそうですが、

聖徳太子絵伝(複製)や親鸞聖人絵伝などの瑞泉寺の持つ数々の寺宝が展示されていますのでぜひ中に入ってみてください。

見どころポイント6「鐘楼堂」

昭和8年に再建された鐘楼堂は井波大工の代表建造物のひとつとして名高く、その大きさは北陸随一です。

ここにも見事な彫刻がありました。

見どころポイント7「藤棚」

実は本堂の前には藤棚があり、5月頃に見頃を迎えます。

普段の藤棚はこんな感じ

これが5月になるとこんなに綺麗な藤棚が!!!!

美しい…これは絶対に見逃せません。

しかし、藤棚に近づくとブーンブーンとかなり大きな音が…蜂です。。

藤棚にいる蜂の多くはクマバチのオスで針を持っていないのだとか。

クマバチはとても温厚らしいので手で払ったり乱暴なことをしなければ襲ってきたりしないみたいです。

でも怖い…クマバチ以外の蜂がいるかもと全く近づけない「みこりん」(泣)

藤棚の下でおしゃべりを楽しんでいる年配のマダムを尊敬の眼差しで見つめながら、来年は勇気を出してベンチに座ろうと心の中で誓いました。

白藤もあるよ♪

真宗大谷派井波別院瑞泉寺
〒932‐0211
富山県南砺市井波3050
TEL:0763‐82‐0004
営業時間:8:30~16:30
料金:一般(高校生以上) 500円
小・中学生 無料
団体(20名以上)大人 450円

駐車場

瑞泉寺にいくなら井波交通広場駐車場がおすすめです。

八日町通りをゆっくりと眺めながら歩けば瑞泉寺に到着ですよ。

駐車場には観光案内所や広めの公衆トイレがあり、とても便利です。

井波交通広場駐車場
〒932‐0231
富山県南砺市山見956‐1
TEL:0763‐82‐2539
料金
料金は先払い
普通自動車 210円
中型自動車 1040円
大型自動車 2090円

まとめ

初めて瑞泉寺に訪れてからその素晴らしさに虜になり、ちょくちょく訪れています。神社仏閣巡りが好きな方はもちろん、富山に観光に来た際にはぜひ立ち寄ってみて下さいね!!